【ぱんと郷土料理と】たまごふわふわ(静岡)

【ぱんと郷土料理と】たまごふわふわ(静岡)

ぱんと郷土料理と

「どこの生まれですか」そんな問いのむこうに思い浮かぶもの、それは日本各地の食卓。情報網や物流が発達して、各地の食べものを知り、取り寄せることがかんたんにできるようになった今でも、まだまだ知られていない郷土料理があります。その土地ならではの食材を、そこに伝わる知恵と工夫で調理した、懐かしい香りのする料理の数々。ここでは、そんな郷土料理をパンと一緒に味わう旅をしてみましょう。意外な組み合わせとおいしさに出会えるかもしれません。

今回ご紹介するのは静岡県の郷土料理「たまごふわふわ」。よく泡立てた卵をだし汁の上にのせて蒸らした、大きなメレンゲのような料理です。熱々ふわふわのところを下に張った澄まし汁と一緒にいただきます。

この「たまごふわふわ」は、江戸時代に静岡県の袋井宿で朝食のお膳に出された料理と言われています。徳川家の祝宴料理として登場したこともあり、当時は名のある武士や豪商が食した贅沢な料理だったそうです。江戸時代の文献『東海道中膝栗毛』などにも記録が残っていたため、後に再現されました。

卵と言えば「大寒たまご」。一年で最も寒いといわれるのは1月20日の大寒ですが、この日に生まれる卵は 鶏が体温を維持するためいつもよりたくさんエネルギーを作るので、栄養価が高く丈夫で長持ちする卵になると言われています。ぜひ、大寒たまごのふわふわで体の芯から温まってください。

 

シンプルですが、滋味あふれる一品です

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レシピ「たまごふわふわ」

新鮮なたまごをしっかり泡立てるのがコツ。できたてふわふわをいただきましょう!

<材料>2人分(直径16cmくらいの土鍋)
卵 1個
だし汁 400cc
酒 小さじ1
みりん 小さじ1/2
醤油 小さじ1
塩 小さじ1/4

<作り方>
①だし汁に調味料を加えて温めておく。
②卵を白身と黄身に分け、まず白身をしっかりツノが立つまで泡立てる。ハンドミキサーを使ってもよい。途中で黄身も加えて泡立てる。
③だし汁を土鍋に入れて沸騰させ、②の卵を流し込んですぐ火を止め、蓋をして15秒蒸らす。

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