【ぱんと郷土料理と】いちじくの甘露煮(宮城)

【ぱんと郷土料理と】いちじくの甘露煮(宮城)

ぱんと郷土料理と

「どこの生まれですか」そんな問いのむこうに思い浮かぶもの、それは日本各地の食卓。情報網や物流が発達して、各地の食べものを知り、取り寄せることがかんたんにできるようになった今でも、まだまだ知られていない郷土料理があります。その土地ならではの食材を、そこに伝わる知恵と工夫で調理した、懐かしい香りのする料理の数々。ここでは、そんな郷土料理をパンと一緒に味わう旅をしてみましょう。意外な組み合わせとおいしさに出会えるかもしれません。

今回ご紹介するのは「いちじくの甘露煮」。いちじくは漢字で書くと「無花果」。花を咲かせずに実をつけるように見えることからあてられたと言われています。中国から伝わってきたため、長崎などでは「南蛮柿」と呼ばれていました。 ぶどうとともに紀元前からある果物で、独特の食感と甘みが好まれ、世界中で食されています。

「不老不死の果物」ともいわれるほど栄養価が高く、食物繊維や塩分を輩出する効能があるカリウム、骨の形成に必要なカルシウム、貧血予防には欠かせない鉄分を多く含んでおり、欧米や中東では多くがドライフルーツに加工されています。 全国的に完熟したいちじくを生で食したり、料理に使用したりしていますが、宮城県をはじめとする東北の各地では加工用の品種が主に栽培されていて、いちじくといえば甘露煮、ということになっています。水と砂糖、レモン汁で煮るだけでスイーツのような味わいになります。ぜひ旬の時期に作ってみてください。

マスカルポーネチーズ、クロテッドクリームなどを添えて

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レシピ「いちじくの甘露煮」

レモン果汁を加えることできれいな赤い色が出て、酸味を補うことでよりおいしく仕上がります。

<材料>2~3人分
いちじく 3~4個(350g)
砂糖 80g
レモン果汁 大さじ1~1と1/2

<作り方>
①いちじくは洗って先端の固いところを切る。
②鍋に400ccの水と砂糖を入れて火にかけ、沸騰して砂糖が溶けたらいちじくを入れて弱火にし、レモン汁の半量を加えてクッキングシートで落し蓋をして1~2時間ごく弱火でコトコト煮ていく。
③煮汁が少し残ってとろみがついたくらいで残りのレモン果汁を加え、火を止めて冷めるまでそのままおく。冷やして食べるとよりおいしい。

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