【一汁一ぱんのすすめ】夏野菜の味噌スープカレー

【一汁一ぱんのすすめ】夏野菜の味噌スープカレー

一汁一ぱん、味噌汁のすすめ

味噌汁は日本人の心といえる食べもの。朝の一杯の味噌汁は活力を与えてくれますね。このシリーズでは、パン派の方にもおすすめのアレンジ味噌汁をご紹介します。

今回は味噌汁からかんたんに作るスープカレーです。厚い時期は味噌汁を飲みたくないなと思われることも多いかもしれません。そんな時におすすめなのが、市販のルゥを使って作るスープカレー。焼いた夏野菜を加えたら、豪華なランチメニューができあがります。前の晩の残り物の味噌汁でもできますし、野菜を選ばず、ルゥと水分で適当に調節できるのもスープカレーのいいところですね。

アレンジ味噌汁におすすめの「カレールゥ」

カレーのルーツはインド。インドではどの家庭でも料理にあわせてさまざまなスパイスを調合して使います。この混合スパイスのことを「マサラ」と言い、地域や家庭ごとに無数の組み合わせがあります。インドには「アーユルヴェーダ」という、5千年前から伝わる伝統医学があり、スパイスの調合もこの考え方に基づいています。

このカレーはまずヨーロッパに伝わります。イギリスやオランダがインドを植民地化しようとした1560年ごろから、インドに渡った人間が作り方を覚えてヨーロッパに持ち帰る、ということが繰り返されました。ちなみに、イギリスで普及したカレーは、油脂で小麦粉をいためた「ルー」を使った欧風煮込み料理とミックスされ、インドのカレーとはちょっと違ったものになっていました。
日本人が初めてカレーに出会ったのは幕府の遣欧使節団で、ヨーロッパ風のとろみのあるカレーでした。明治の開国以降、ヨーロッパの食習慣がどんどん取り入れられる中で、カレーも庶民の食として普及していきました。大正末期には、カレー粉や小麦粉が混合してあり、火を通した肉や野菜、熱湯と混ぜるだけでカレーになるような商品も登場しました。

現在のような固形のルゥが発売されたのは1954年のことです。この固形ルゥは日本で発明され、世界に広まっていきました。

味噌とカレーは意外に相性がよく、ほのかにカレーフレーバーの香る味噌汁から、カレーライスの隠し味に味噌を入れたりとさまざまに組み合わせることができます。味噌汁にルゥを加える方法は手軽で楽しいので、ぜひ暑い季節に試してみてください。

おすすめのぱん「白神ソフトフランス」

白神山地の残雪とブナの葉をイメージしたパンです。素材のおいしさを最大限に引き出した製法で作り、白神こだま酵母の特徴が最もよく出ています。原材料は国産小麦粉、国産きび砂糖、白神こだま酵母、食塩のみ。甘さはごく控えめで味噌汁や煮物といった和食にもぴったり。シンプルなのにふわっと柔らかで食べやすいので、どなたにでも喜んでいただける味わいです。

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レシピ「夏野菜の味噌スープカレー」

いつもの味噌汁にぽんとカレールゥ1カケを放り込むだけでもOK。夏野菜を焼いて加えれば豪華な一品に。暑い日は敬遠しがちな味噌汁が急に魅力的に思えてきます。

<材料>2人分
夏野菜(なす・かぼちゃ・ピーマン・パプリカなど)150~200gほど
だし汁 360cc
味噌 大さじ2
カレールゥ 1カケ(約20g)
<作り方>
①味噌汁を作る。芋やきのこなどの具はだし汁で煮て味噌を溶き入れる。なすなどの夏野菜は食べやすい大きさに切り、フライパンに少々の油をひいて焼いておく。
②味噌汁が温かいうちにカレールゥを入れて溶き(残り味噌汁を使う場合はいったん温める)、様子を見ながら水を100ccほど加えて弱火にかける。味が薄い時は塩、濃い時は水を足して味をととのえる。
③器にスープカレーを注いで焼いた野菜を盛りつけてできあがり。

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