世界のオーガニック食品の基準を知ろう!ヨーロッパの認証機関8選

世界のオーガニック食品の基準を知ろう!ヨーロッパの認証機関8選

あいまいなイメージがあるオーガニック食品の定義。しかし実は、オーガニック製品に対する基準を設ける認証機関がいくつも存在します。日本だと、農林水産省の定めた「有機JAS認定」や、「JONA(日本オーガニックアンドナチュラルフーズ協会)」などが代表的なところです。

今回は、世界的にオーガニック食品が盛んなヨーロッパの認証機関を8つご紹介します。輸入製品を購入する機会も多くなった昨今だからこそ、世界のオーガニック食品の基準をよく知っておきましょう。

フランスの認証機関3選

criteria-for-organic-food-2【1】IFOAM(アイフォーム)

IFOAMは1972年に設立された国際有機農業運動連盟です。IFOAMそのものは認証機関ではありませんが、オーガニックの振興組織として認証制度の普及活動や、オーガニックに関する情報提供を行っています。

なお、先にご紹介した「JONA」は日本で唯一、IFOAMの認証を受けている機関です。

【2】ECOCERT(エコサート)

1991年に設立された認証機関です。フランスのトゥールーズを本拠地として、世界各地に23の支社を持ち、80ヶ国以上でオーガニック製品の認証活動をしています。国際的に活動しているため、認証団体の世界基準ともいわれている団体です。ECOCERTの認証を取得した製品には「エコサートマーク」が付けられます。

【3】ECOBIO(エコビオ)

フランス通商産業省が認証を行い、基準を満たした製品にはECOBIOのマークが付けられます。日本における「有機JASマーク」に似た制度です。フランスには民間の認証機関も数多くありますが、オーガニックの先進国として、政府も積極的な活動支援を行っているのです。

ドイツの認証機関3選

criteria-for-organic-food-3【1】DEMETER(デメター)

ドイツで最も歴史のある、民間の認証機関です。
「バイオダイナミック有機栽培農法」を推奨し、その認証と指導活動を行っています。
バイオダイナミック有機栽培農法は自然のリズムを最大限に生かそうとする栽培方法。肥料には天然の成分だけを使用し、土壌の持つ力を引き出すことを目指しています。
徹底した有機農法を推奨しているDEMETERは、非常に厳しい認証基準を設けていることでも知られる機関です。

【2】NEUFORM(ノイフォルム)

1930年に設立されたNEUFORM。国の定めた法的基準よりもさらに厳しい独自の認証基準が特徴です。
NEUFORMの認証を受けた製品にはNEUFORMの認証マーク(ノイフォルムマーク)が付きます。ノイフォルムマークはドイツ国内に留まらず、ヨーロッパ全体で大きな信頼を得ているマークです。

【3】BioLand(ビオランド)

1971年に設立された、ドイツ最大の有機農業協会です。自然の力を生かした農法の普及と、生産者の安定経営を軸に活動しています。農家などの生産者から商品を取り扱う販売業者までさまざまな職種が加盟し、認知度は時代を追うほどに高まっています。

その他の認証機関2選

【1】The Soil Association(ソイル・アソシエーション)

1946年に設立されたイギリスの認証機関です。イギリスのオーガニック製品の約8割はThe Soil Associationの認証を受けています。EUの定める基準よりも、細かく厳しい認証基準設けていることが特徴です。

【2】AIAB(アイアブ)

1982年に設立された、イタリアの有機農業協会です。設立当初は有機農業生産者の農業団体でしたが、今では販売者や消費者の会員も増えて活動の幅を広げています。1992年にイタリア農業省から認証機関として正式に認められました。
1999年にはIFOAMからも認証を受け、今やイタリア最大のオーガニック認証機関となっています。

おわりに

ヨーロッパの代表的なオーガニック認証機関を8つご紹介しました。ここでご紹介したもの以外にも、世界にはさまざまな認証機関があります。
オーガニック製品は、食品に限らず化粧品や日用品にまで幅を広げています。普段使用している製品に認証マークが印字されているかどうかも、ぜひチェックしてみてください。