有機国産小麦粉や全粒粉など、オーガニック素材を使ったパンのメリット

有機国産小麦粉や全粒粉など、オーガニック素材を使ったパンのメリット

ホームベーカリーの普及に伴い、最近は自宅で手軽にパンを作ることができるようになりました。自宅で焼き立てのパンを味わうことができるとあって、趣味でパン作りを始めたという方も多いのではないでしょうか。自分でパンを作るのであれば、体に優しいオーガニック素材など、使用する素材にこだわりたいという方もいるはずです。そこで今回は、有機国産小麦粉や全粒粉など、オーガニック素材を使ったパンのメリットについてご紹介します。

パンに適した国産小麦の改良

benefits-of-bread-using-organic-material-2日本で消費されている小麦の大半は、アメリカやカナダなどからの輸入品です。小麦の消費が盛んな日本ですが、気候などの関係により、国内における小麦の栽培はそこまで盛んではありません。

また、輸入小麦と比較すると、国産小麦はグルテンの含有量が低いため、パン作りには適していないといわれてきました。そのため、市場に流通しているパンの大半は輸入小麦が使われています。

しかし最近は、食の安全性に対する関心が高まっていることもあり、国産小麦の改良が進み、パン作りに適したさまざまな小麦粉が誕生しています。そのため、国産小麦が使用されたパンを店頭でよく見かける方もいるかもしれません。

最近は、一般の消費者でもインターネットから手軽に国産小麦粉や国産小麦粉が使われたパンを購入することができます。生産者や流通ルートが明確に分かるため、国産小麦粉のニーズは今後ますます高まることが予想できます。

有機国産小麦粉を使ったパンのメリット

benefits-of-bread-using-organic-material-3国産かつ無農薬で作られる「有機国産小麦粉」が使われているパンは、もちもちとした食感と香ばしさが特徴的です。

有機国産小麦粉をパンに使うメリットとしては、やはり安全性の高さを挙げることができるでしょう。

日本に輸入される小麦の多くは、腐敗や虫の発生などを防ぐために「ポストハーベスト農薬」が散布されています。栽培中の農薬散布よりも残留率が高いため、人体に及ぼす影響を危惧する声も聞かれますます。

一方、有機国産小麦は農薬などの化学物質が一切使用されていません。栽培から流通、販売に至るまで厳格に安全管理されているため、小さなお子さんにも安心して食べさせることができるでしょう。

全粒粉を使ったパンのメリット

通常、小麦粉は表面を覆っている表皮や胚芽などを取り除いて製粉しますが、「全粒粉」の場合、小麦の粒を丸ごとすりつぶして粉にします。表皮や胚芽が含まれるため見た目はやや黒く、小麦本来の風味を味わえます。

さらに、全粒粉には小麦を構成する成分が全て含まれているため、一般の小麦粉よりも栄養素が非常に高いというメリットも。有機国産小麦を使った全粒粉であれば、さらに「高い安全性」というメリットがついてきます。

全粒粉に含まれる栄養素の中でも、ビタミン類や食物繊維は特に豊富です。

ビタミンB1は通常の小麦粉の3倍以上もあり、食べたものをエネルギーに変えて燃焼を促す働きがあるといわれています。また、食物繊維も通常の小麦の4倍以上あり、食物繊維が多い野菜として知られるゴボウよりも多く含まれています。

さらに、抗酸化作用があるとされるビタミンEも豊富に含むため、肌トラブルを回避する効果が期待できるかもしれません。

全粒粉のカロリーは通常の小麦粉と比較すると1割程度低いため、ダイエットや生活習慣病の予防を目指している方にもおすすめです。

おわりに

有機国産小麦粉や全粒粉などのオーガニック素材が使われているパンは、添加物や農薬などの危険性を気にしている方でも安心して食べることができます。栄養素も豊富なため、美容や健康維持を目指している方にもおすすめです。

自宅でパンを手作りする方や、パンをよく食べる方はオーガニック素材で作られたパンに注目してみてはいかがでしょうか。