「大雪」の柚子ぱん【シリーズ:二十四節気を楽しむぱん】

「大雪」の柚子ぱん【シリーズ:二十四節気を楽しむぱん】

二十四節気を楽しむ 一膳の手まるめぱん

1年を太陽の動きに合わせて24の期間に分け、季節を表した「二十四節気」。太陰太陽暦(旧暦)では季節を表すために用いられていました。

「じゃぱん」では二十四節気(にじゅうしせっき)を区切りとし、その時期に旬を迎える食材を使った「手まるめぱん」を連載でお届けします。

シンプルなレシピでつくる、手のひらサイズの手まるめぱん。日本の四季を感じる日本ならではのパンを、気軽に楽しみませんか?

「大雪」12月7日~12月21日ごろ

二十四節気の「大雪(たいせつ)」は、本格的に冬が到来するころ。山々は雪に覆われ、平野にも雪が降り積もります。新しい年の準備を始める「正月事始め」もこの時期から行われます。

この時期に旬を迎える食べものには、白菜、大根、蓮根、鰤、鮭、鱈などがあり、身体を芯から温めるものが食べたくなりますね。

柚子

yuzu-bread-2015-2柚子はミカン科ミカン属の果実で、海外でも「Yuzu(ユズ)」と呼ばれています。

原産地は中国の揚子江上流とされていますが、ご存知のように日本でも古くから各地で栽培され、寒さに強い事もあり、東北地方まで栽培が可能な数少ない柑橘類となっています。

柚子はその独特の爽やかな香りと果皮の色合いで、さまざまな料理の引き立て役として日本料理には欠かせない重要な食材として人々の五感に触れてきました。

今でこそ全国から収穫時期をずらして長く店頭に並んでいますが、本来は季節感を感じさせる味と香りだったのです。

柚子をジャムにしてパンに練りこむ方法もありますが、皮を刻んで練りこむだけでもほんのり柚子風味のパンができます。

「大雪」の柚子ぱんのつくりかた

シンプルで簡単!手のひらサイズのパンは1カップの小麦粉で。

手ごねでもホームベーカリーでも、1斤の食パンを焼くにはだいたい300gの小麦粉を使います。

でも一人暮らしではちょっと多いし、発酵にも時間がかかりそう…と思う方、1カップ=100gの小麦粉で、小さな手ごねパンを作ってみませんか?

材料と作り方はとってもシンプルです。

yuzu-bread-2015-3

<道具>

  • 計量カップ 200cc
  • 計量スプーン ミニ(2.5cc)と小(5cc)
  • ボウル

<材料>3個分

  • パン用小麦粉(強力粉)1カップ(100g)
  • 塩 ミニさじ1/2
  • 砂糖 小さじ1
  • 白神こだま酵母 ミニさじ1
  • 柚子の皮 少々

※お使いになる小麦粉によって水分量が変わります。詳しくは小麦粉の商品説明書にてご確認の上、当レシピをご参照ください。

<作り方>

  1. 白神こだま酵母は、35℃くらいのぬるま湯小さじ1に浸して5分ほどおく。
  2. 小麦粉に塩、砂糖を混ぜておく。①の酵母と55g前後のぬるま湯、柚子の皮を刻んだものをあわせてこね、手のひらで温めながら捏ねていく。
  3. 乾燥しないように大きめのボウルなどに入れて30℃前後に保温し、大きさが2.5倍、指でおして生地が戻ってこなくなるまで発酵させる。
  4. 生地を3等分にして10分ほど休ませる。丸く形を整えて天板にのせ、30℃で1時間ほど発酵させる。
  5. 150℃のオーブンで15~20分前後焼く。

おわりに

いかがでしたか?

オーブンがない方は、フライパンに発酵させたパンをのせ、フタをしてじっくり弱火で焼いてもできます。

30℃の温度が作れない時は、お風呂場におくなど、なるべく温かい場所で乾燥しないようにおいておけば少し時間はかかりますが、発酵します。

ぜひ手作りパンのおいしさをぜひ味わってみてくださいね!