【ぱんと郷土料理と】からなます(千葉)

【ぱんと郷土料理と】からなます(千葉)

ぱんと郷土料理と

「どこの生まれですか」そんな問いのむこうに思い浮かぶもの、それは日本各地の食卓。情報網や物流が発達して、各地の食べものを知り、取り寄せることがかんたんにできるようになった今でも、まだまだ知られていない郷土料理があります。その土地ならではの食材を、そこに伝わる知恵と工夫で調理した、懐かしい香りのする料理の数々。ここでは、そんな郷土料理をパンと一緒に味わう旅をしてみましょう。意外な組み合わせとおいしさに出会えるかもしれません。

「からなます」は、イワシや野菜とおからをあえたからの酢のものです。祭りなどの人が集まる行事や、ふだんの食としても「からなます」が作られています。千葉の郷土料理にはイワシを使ったものも多くありますが、からなますも行事の時にはイワシの酢漬けを加えたようです。盛り方にも特徴があり、行事の時は兎型に盛って耳を付けたり、大きな皿に一人分ずつ俵型に盛って供されたりしていました。現在でも、ありあわせの食材をおからで和え、甘酸っぱく味付けをした千葉県房総地方の郷土食です。甘く煮たいなりあげが入っていることも多く、老若男女を問わず好まれるソウルフードです。

サンドウィッチの具にしてもおいしい

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食物繊維も栄養もたっぷりの五穀(大豆、大麦、ごま、玄米、キヌア)を生地に練り込みました。もちもちの生地にプチプチとした食感の五穀が香ばしくておいしい、身体がよろこぶ雑穀パンです。

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レシピ「からなます」

おからは生のものがおいしいですが、乾燥おからでもできます。祝いの席ではいわしなど魚の酢漬けを加えることもあるようですが、家庭のおかずとしては魚は入らないことが多いようです。おからサラダに近い味わいですから、野菜を増やしたり豆を加えたり、いろいろアレンジが楽しめます。

<材料>作りやすい量
おから 120g(乾燥おから30g+水90gでも可)
きゅうり 1/2本
人参 20g
小ねぎ 適量
いなりあげ 1/2枚
ピーナッツ 40g
純米酢 大さじ2
砂糖 大さじ1
醤油 小さじ1

<作り方>
①きゅうりは薄い小口切り、人参は千切りにして塩ひとつまみをまぶしておく。いなりあげは細い千切り、小ねぎは小口切りにする。
②乾燥おからの場合は水を加えて戻しておく。ピーナッツはミルかすり鉢で粉にする。
③純米酢、砂糖、醤油をよく混ぜておき、その他すべての材料をあえる。俵型に盛り付ける。

手作りパン派におすすめ!

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