意外と知らない?洋食のテーブルマナーに合わせたパンの食べ方

意外と知らない?洋食のテーブルマナーに合わせたパンの食べ方

パンといえば私たちにとって身近な食べ物。自宅やカフェで食べたり、買ったパンを公園で食べたりすることもありますよね。もちろん、高級レストランのような格式の高い場所でパンを食べる機会もあるでしょう。

格式の高い場所でパンを出されたとき、皆さんはどんな風にパンを食べていますか?スプーンやフォーク、ナイフのマナーは知っていても、パンの食べ方のマナーは知らないという方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、洋食のテーブルマナーに合わせたパンの食べ方についてご紹介します。ぜひ覚えておいてくださいね。

パンにもテーブルマナーが存在する

洋食のコース料理を食べる際、はじめからパンが置かれている場合と、コースの途中でウェイターが運んでくる場合があります。

どちらの場合でも、好きなタイミングでパンを食べて良いという訳ではないため注意してください。

自宅やファミリーレストランなどのカジュアルな場でテーブルマナーを問われることはありませんが、高級レストランをはじめ格式の高い場所ではテーブルマナーを守って食事をしましょう。その場所にふさわしい振る舞いを心掛けることが大切です。

なお、パンを料理のソースにつけて食べるのはイギリス料理ではマナー違反となっていますが、フランス料理では行儀が悪く見えなければつけても問題ないなど、提供される洋食の種類によってはテーブルマナーが細かく異なる場合もあるため、注意しましょう。

パンはいつ・どんなときに食べると良いのか

洋食のコース料理において、パンは主食ではなく料理の合間の箸休め、そして前に食べた料理の味を消して口直しをする役割を持っています。そのため、前菜の前にパンを用意されたとしても、最初の料理を食べるまでは手をつけないでおくことがマナーです。

また、コース料理のパンは自由におかわりできます。パン皿が空になると多くの場合ウェイターが持って来てくれるため、食べられる量だけもらうようにしてください。自分から一声かけてパンをもらうことも可能です。

パンは食後のデザートが出てくるまでに全て食べ終えておくようにしましょう。

正しいパンの食べ方・マナー

格式高い場所での食事は、正しいテーブルマナーを守っておいしくいただきたいものです。それでは、パンをもらうときのマナー、食べるときのマナーを確認しましょう。

パンをもらうときのマナー

最初に、パンをもらうときのマナーについてご紹介します。多くの場合、パンはウェイターがトングでパン皿に置いてくれますが、自分で取る必要がある場合は左手で取りましょう。

一般的に、ウェイターは飲み物以外は左側から給仕してくれます。右手で取ろうとすると体がよじれて不格好に見えるため、必ず左手で取ってください。

パンを食べるときのマナー

パンを食べるときは、手で一口サイズにちぎって食べるようにしてください。パンをそのままかじったり、ナイフでパンを切ったりする行為はマナー違反です。

また、バターを塗るときは専用のナイフを使用して、ちぎった状態のパンに塗ってください。ちぎっていないパンにバターを塗ることはマナー違反になるため、注意しましょう。

他にも、スープにパンを浸す、空になったスープの皿をパンで拭うといった行為もマナー違反とされています。

なお、パンを食べるとテーブルクロスにパンくずが落ちることもありますが、これはマナー違反ではないため気にしなくても問題ありません。

おわりに

高級レストランでの食事では、できる限りテーブルマナーを理解した上で食事をしましょう。気をつけるポイントが普段の食事と違う部分もあって戸惑うこともあると思いますが、マナー違反は一緒に食事をする方や他のお客さん、そして料理人に対して失礼にあたります。テーブルマナーをしっかり身につけ、気持ち良くパンや食事を楽しみましょう。