石窯パンがおいしいのはなぜ?焼き方や温度など、石窯パンの秘密をチェック

石窯パンがおいしいのはなぜ?焼き方や温度など、石窯パンの秘密をチェック

皆さんは、石窯で焼かれたパンを食べたことがあるでしょうか?高温で熱したドーム状の窯に入れて一気に焼き上げられ、こんがりと焦げ目がついた石窯パンは、表面に程良い固さがあるにも関わらず、中はもちっとした食感になっています。それでは、どうして石窯で焼くとパンはおいしくなるのでしょうか。

ここでは、石窯で焼くパンがおいしくなるメカニズムや、焼き方のコツについてご紹介します。

石窯パンがおいしい理由とは

石窯の歴史は古く、そのルーツは5000年ほど前にさかのぼります。最初は石の上に置いて焼いていましたが、効率良くパンを焼くために改良が進み、ローマ帝国時代に現在の形に近い石窯ができあがったとされています。
石窯パンがおいしく焼ける秘密は、石という素材とドーム状の形にあります。石は熱することで遠赤外線を放ち、短時間で高温の状態にすることができます。さらに、雑菌も発生しにくい材質のため、パンを直接置いても問題ありません。

そして、石窯をドーム状にすることでパンの水分を外に逃がしにくくしています。このおかげで、パンの中の水分をうまく閉じ込めつつ、表面をカリッと香ばしく焼き上げることができます。石窯パンのようなパンをトースターで作れないのは、トースターが石窯ほど高温を出せず、パンの水分が逃げてしまうためです。

石窯でパンをおいしく作るポイントは焼き方と温度

石窯は高温で焼けて、かつ水分が蒸発しにくいため、パンをおいしく作ることができます。ただし、焼き方と温度に気を付けなければ真っ黒に焦げてしまい、とても食べられないようなパンになってしまいます。

なお、石窯はいきなり使えるわけではなく、事前に薪で1時間ほど加熱することが必要です。窯の周りが白くなったら、パンを入れて焦げ目が付くまで焼いてください。小さめのパンなら200度~250度くらい、ピザなら450度くらいの温度が適しています。所要時間は生地の大きさによりますが、5分~20分程度で焼き上がります。

焼き方のコツは、「均一に熱を当てるようにすること」。熱が一番当たる所へ生地を少しずつずらしていきましょう。最初は難しいと感じるかもしれませんが、何度も挑戦しているうちにできるようになるでしょう。

自宅で石窯パンのキットを作る前に

石窯自体は、ある程度のスペースがあれば自宅に作ることも可能です。石窯の専用キットが販売されているため、基本的にマニュアルに従って作れば大丈夫ですが、構造を間違えてしまうとパンがうまく焼けない窯になってしまいます。購入する前に注意事項を確認しておきましょう。

石窯を作る際で最も大切なポイントが、「窯の入り口と窯内の天井高の調整」です。熱を逃がしにくくするために、天井高の3分の2くらいが窯の入り口の高さになるよう調節してください。あまり入り口の空間を大きくしすぎると空気が入りやすくなり、十分な温度が出せなくなってしまいます。

窯の形は、楕円形に近いドーム状になれば大丈夫です。専用キットにはレンガを箱状に積み立てるタイプや、パーツを組み立ててドーム状にするタイプなどがあります。DIYに慣れていない方だと難しいかもしれないため、なるべくDIY経験のある方と一緒に行いましょう。

おわりに

石窯で作るパンは、パン屋さんやイタリアン料理店などで手軽に味わうことができますし、専用キットを購入して石窯を作れば自宅でも楽しむことができます。

石窯パンは短時間で焼き上げる必要があり、最初のうちは温度や焼き方を間違えてしまうこともあるかもしれませんが、これを機会に石窯パン作りに取り組んでみてはいかがでしょうか。表面はカリカリ、中はモチモチという石窯パンの幸せな食感をぜひ楽しんでください。