ローソン・ファミマ・セブンなど、PBコンビニパンの種類と特徴まとめ

ローソン・ファミマ・セブンなど、PBコンビニパンの種類と特徴まとめ

今や人々の暮らしに必要不可欠ともいえるほど身近な存在であるコンビニ。皆さんの中に、一度もコンビニでパンを買ったことがない方は少ないのではないでしょうか。お手軽に楽しめるコンビニパンですが、「たかがコンビニパン」と侮ってはいけません。
コンビニが独自に開発しているPB(プライベートブランド)のコンビニパンは、各コンビニが開発に力を入れ、それぞれに特徴があります。種類が豊富で味も本格的です。

今回は、ローソン・ファミマ・セブンイレブンなど、PBコンビニパンの種類と特徴をご紹介します。

健康志向のローソン

ローソンは、2013年以降「マチの健康ステーション」をコンセプトに、健康や美容に配慮したヘルシーな商品に力を入れています。

convenience-store-bread-types-and-characteristics-2ローソンのPB「実りベーカリー」では、一般的な小麦粉に比べ糖質が少ないブラン(小麦などの外皮)で作ったパンの販売を他社に先駆けて始めました。
ブランパンは2014年にリニューアルし、オーツ麦ブランに加えて米ブラン(米ふすま)を加え、さらに低糖質のパンに。パンの外袋には1個あたりの糖質やカロリーが大きく明記してあるなど、糖質が気になる方に配慮された商品になります。
メインの「ブランパン」「ブランブレッド」に加え、「ハムとチーズのロール」などの惣菜パン、「ブランのチョコロール」などの菓子パンも販売しています。
また、都内を中心に関東に出店しているナチュラルローソンでは、「美しく健康で快適な」ライフスタイルのサポートをコンセプトとしています。食品添加物を使わず原材料にこだわった焼きたてのパンを、店内のイートインスペースで食べることが可能です。

独自路線を行くファミリーマート

ファミマはスローガンに「Fun&Fresh(楽しく、新鮮)」を掲げており、「ファミマはここまでやるか!」と驚きを提供できる店作りを目指しています。

convenience-store-bread-types-and-characteristics-3ファミリーマートのPB「こだわりパン工房」は、パンの個性を引き出すために味や食感など1つ1つに「パンの数だけあるこだわり」を追求しています。種類も幅広く、おいしさに定評のある「バター香るメロンパン」や「2014くるみパン・オブ・ザ・イヤー」のグランプリ受賞歴もある「もちもちくるみパン」など、「今日の食べたい」が見つかるような商品を展開しています。
「くるみパン・オブ・ザ・イヤー」とは、カリフォルニアくるみ協会が2011年から実施している一番人気のくるみパンを決定する人気投票コンテストです。
また、サンドイッチは通常のラインに加え、ちょっとリッチな気分が味わえる「プレミアムサンドシリーズ」も展開しています。

コンビニの王道・セブンイレブン

セブンイレブンのスローガンは「近くて便利」。奇をてらわずおいしさを追求した商品が魅力です。

convenience-store-bread-types-and-characteristics-4セブンイレブンのPB「セブンプレミアム」は、「毎日の食パン」や「もちふわパンケーキ」など、プレーンなパンや菓子パンを多くそろえており、王道の味が楽しめます。その中でも「金の食パン」は不動の人気!しっとりとさっくりの2種類の食感が登場しています。

2015年6月に10年ぶりにリニューアルしたサンドイッチは、パンが美しく切れるスライサーを新しく導入し、きめの整ったセブンオリジナルのサンドイッチ専用食パンを使用しています。特別に配合した小麦粉を使用し、低温で12時間の長時間発酵をしているため、やわらかくしっとりとした食感です。

また、セブンイレブンではトランス脂肪酸の低減にも取り組んでいます。たとえば、定番商品の「いちごジャム&マーガリン」のトランス脂肪酸は、1.86g(2005年)から0.15g(2012年)まで低減されています。他社に先駆けていち早く、パンの栄養成分表示欄に「飽和脂肪酸」「トランス脂肪酸」「コレステロール」の数値を公開しています。

トランス脂肪酸って何?

トランス脂肪酸は天然由来のものと、油脂を加工・精製してできる加工由来のものの2種類あるといわれています。マーガリンやショートニングといった加工油脂に含まれ、さまざまな加工食品にも使われています。特にパンにはこれらの加工油脂が多用されるため、摂取量に注意が必要となります。
トランス脂肪酸を取り過ぎると血液中の悪玉コレステロールが増えて善玉コレステロールを減らす働きがあり、冠動脈性心疾患になりやすくなるともいわれています。
日本国内ではトランス脂肪酸の総量を自主的に逓減する取り組みが進められています。

おわりに

いつでもどこでも買い物ができるコンビニ。コンビニ各社のパンの特徴やコンセプト、取り組みを調べてみると、結構奥が深いものです。

近年ではコンビニ各社がカフェ業態にも力を入れており、お手頃価格で満足度の高いドリンクも楽しめるようになっています。コンビニカフェに合わせてパンを楽しむのも良いでしょう。
種類が豊富なPBコンビニパンの中から、ぜひ自分のお気に入りのパンを見つけてください。