【ぱんと郷土料理と】落花生なます

【ぱんと郷土料理と】落花生なます

ぱんと郷土料理と

「どこの生まれですか」そんな問いのむこうに思い浮かぶもの、それは日本各地の食卓。情報網や物流が発達して、各地の食べものを知り、取り寄せることがかんたんにできるようになった今でも、まだまだ知られていない郷土料理があります。その土地ならではの食材を、そこに伝わる知恵と工夫で調理した、懐かしい香りのする料理の数々。ここでは、そんな郷土料理をパンと一緒に味わう旅をしてみましょう。意外な組み合わせとおいしさに出会えるかもしれません。

今回は「落花生なます」をご紹介します。静岡県の富士宮市、富士宮市は富士山の山麓にあり、水はけのよい火山灰地で落花生の栽培が盛んに行われてきました。この地域ではなますに落花生の粉を加える郷土料理があります。炒った落花生をすって使いますが、当地では落花生粉という商品も販売されており、あっさりとしたなますにコクと甘みが加わって意外においしいものです。

膾(なます)という漢字は古事記や日本書紀にも出てきており、もともとは生肉を細かく刻んだものでした。語源は「なましし(生肉)」あるいは「なますき(生切)」とも言われていて、酢を使うようになったのはかなり後の時代のことだそう。現在では主に刻んだ野菜や魚介類などを甘酢であえたものを言います。

おせちとしてのなますは、紅白の水引を細く切った人参と大根で表現したもので、平和を願う縁起物です。なますも雑煮同様に各地でいろいろな作り方があります。大根や人参などの野菜の千切りがベースになるところは同じですが、鮭の氷頭を加えた「氷頭なます」、野菜を煮てから作る「煮なます」、漁師町では鯵や鯖などの酢じめなど、その土地でとれる旬の素材が加えられたものなどさまざまに伝わっています。

なますは正月にしか食べない、見かけない、という方も少なくないと思いますが、和風サラダの原点とも言える料理なので、日常に気軽に取り入れてみてはいかがでしょう。落花生なますはコクがあるので、パンにはさんでもおいしいです。

レシピ「落花生なます」

落花生はぜひ殻つきを手に入れて、むいたものを使いましょう。むき身の落花生とは味も香りも全く違います。また、なますは祝儀の時は太く、不祝儀の時は細く切ると言われている地方もあり、今回はお正月むけの太めのなますにしています。

<材料>3~4人分
落花生 殻をむいたもの 60g
大根 250g(約1/4本)
人参 50g(約1/3本)
きゅうり 少々
塩 小さじ2/3
■あわせ酢
純米酢 大さじ2
砂糖 大さじ1弱
塩 少々
<作り方>
①大根と人参はマッチ棒よりもやや太め、2mmくらいの太さの千切りにする。キュウリは彩り用に適量を千切りしておく。
②①を塩でもんでおく。落花生は殻をむいて、むき身をすり鉢で好みの粗さにすりつぶす。
③野菜の水気を絞り、あわせ酢の材料と②の落花生を加えて味を調えてできあがり。

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