【一汁一ぱんのすすめ】味噌風味ガスパッチョ

【一汁一ぱんのすすめ】味噌風味ガスパッチョ

一汁一ぱん、味噌汁のすすめ

味噌汁は日本人の心といえる食べもの。朝の一杯の味噌汁は活力を与えてくれますね。このシリーズでは、パン派の方にもおすすめのアレンジ味噌汁をご紹介します。

今回はスペインの夏の味噌汁ともいえる「ガスパッチョ」。スペインのアンダルシア地方が発祥の地で、初めはパンとニンニク、塩、酢、水だけのスープだったものが19世紀ごろまでにトマトなどの夏野菜が入るようになったそうです。本来はすり鉢で素材をつぶして作っていたものを、ミキサーなどで作るようになったもので、野菜の配合は家庭によってさまざまです。夏野菜がたっぷり、暑い夏に夏バテ防止、食欲増進に役立つとてもおいしいスープ。味噌少しを加えるとコクが出て、栄養的にもよりいっそう充実します。

アレンジ味噌汁におすすめの「塩」

味噌汁に塩?と思われるかもしれませんが、味噌にも塩は含まれています。冬は温かく濃いめの味噌汁がおいしいと感じますが、夏には飲みにくく感じることも多いと思います。味噌汁を冷やして飲むのも工夫のひとつですが、味噌の一部を塩におきかえてあっさりとした味噌汁に仕上げると暑い時期でもおいしく感じます。

生命は海から生まれたと言われていて、人間の体液、血液の成分は限りなく海水に近いのです。塩を食べる目的は、単なる味付けのためではなく、体のミネラルバランスを整えるためです。全く食べものがなくても、水と塩があれば人間は数日から数週間生き続けられると言われています。

塩は微量ミネラルがバランスよく含まれた自然海塩がおすすめです。日本の料理には、日本近海の海水から作られた海塩がよくあうようです。肉料理などには岩塩なども使い分けるとよいでしょう。塩化ナトリウム純度の高い精製塩はミネラルバランスが悪く塩角を感じておいしくないのでおすすめできません。

戦後長く塩は専売制でしたが、今では日本の各地でさまざまな塩が作られています。好みの塩を見つけて、あっさり味噌汁をお試しください。

おすすめのぱん「五穀ブレッド」

食物繊維も栄養もたっぷりの五穀(大豆、大麦、ごま、玄米、キヌア)を生地に練り込みました。もちもちの生地にプチプチとした食感の五穀が香ばしくておいしい、身体がよろこぶ雑穀パンです。

 

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レシピ「味噌風味ガスパッチョ」

スペインの暑い夏をのりきるスープ。本来は塩味ですが、味噌を加えて食欲のない時も栄養たっぷりにおいしく。

味噌味ガスパッチョ
<材料>2~3人分
トマト 300g
ピーマン 1個
パプリカ 1/4個
きゅうり 1/2本
玉ネギ 1/8個
ニンニク 1片
バゲットパン 2cmくらい
オリーブオイル 大さじ1
ワインビネガー 大さじ1
クミン(粉) 少々
コショウ 少々
塩 小さじ1
味噌 小さじ1/2
水 50ml
<作り方>
①野菜はトッピング用に少し残して一口大に切る。ニンニクはつぶし、バゲットパンはちぎる。ボウルに入れて水と香辛料以外の調味料をまぶして半日冷蔵庫におく。
②野菜の水分が出たところで、水を3回くらいにわけて入れながらミキサーにかける。
③香辛料を加えてトッピングとともに器に盛ってできあがり。(半日ほどなじませた方がおいしい)

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