【一汁一ぱんのすすめ】夏野菜とゴマの味噌汁

【一汁一ぱんのすすめ】夏野菜とゴマの味噌汁

一汁一ぱん、味噌汁のすすめ

味噌汁は日本人の心といえる食べもの。朝の一杯の味噌汁は活力を与えてくれますね。このシリーズでは、パン派の方にもおすすめのアレンジ味噌汁をご紹介します。

夏にさっぱり味噌汁を楽しむ方法
味噌の風味を楽しむ保存法
味噌汁は作り置きをして火を入れなおすと、どうしても味噌の風味が飛んでしまいます。ですので、新鮮な風味を楽しみたいのであれば、味噌を入れる手前で調理を終えて冷まし、1食分必要な量に分けて保存します。食べたいときに加熱し、味噌を入れるのでいつでもフレッシュな香りを楽しむことができます。

冷やしただし汁を常備しましょう
また「だし汁」と、蒸すなどして「火を通した具」と「味噌」をそれぞれ別に冷蔵庫に保存しておいて、食べる時にあわせるだけ、という方法も夏の味噌汁の食べ方としてはおすすめです。この方法であればキュウリやミョウガなど、火を通さない野菜もたっぷり加えることができます。宮崎県の郷土食「冷や汁」は、焼いてほぐした干物と味噌、ゴマをよくすりまぜたところに冷たいだし汁を注ぎ、キュウリなどをたっぷり加えて作ります。暑い土地ならではのおいしい味噌汁のいただきかたですね。ただし、だし汁もあまり長く置くと風味が飛んだりいたんだりしますので、2~3日で使い切りましょう。昆布と干し椎茸を水に浸けて冷蔵庫に作り置きするだし汁も、火を入れる手間がなくさっぱりとして夏におすすめのだし汁です。

アレンジ味噌汁におすすめの「ゴマ」

◆ゴマとはどんな植物なのでしょう
食べるゴマは誰でも知っていますが、植物としての姿を見たことがある人は少ないと思います。ゴマは、一年生のゴマ科の植物。1〜2mの高さまで成長し、夏には白い花を咲かせます。実の中にできるたくさんの種がゴマです。収穫したゴマは、乾燥したりゴミを取り除いたりして見慣れたゴマの姿になります。
原産地はアフリカやインドで、日本には中国から伝えられ、奈良時代ごろから一般に食べられるようになったとされています。現在の日本では主に鹿児島県、茨城県、栃木県などで生産されています。ゴマには実は4種類あり、小粒で油の含有量が多い「白ゴマ」、油の含有量は低いけれど抗酸化作用の強い「黒ゴマ」、粒の色が金色に近く香りのよい「金ゴマ」、そして油の含有量は多いが生産量が少ない「茶ゴマ」に分けられます。

◆ゴマの栄養
ゴマの成分の約半分は脂質です。ゴマの脂質はリノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸でできています。不飽和脂肪酸には免疫力を高めたり、コレステロール値を下げる働きがあります。次に多いのがたんぱく質。「畑の肉」と呼ばれる大豆と同じく、ゴマも必須アミノ酸を多く含む食品です。この2種類は補助しあう性質があるので、ゴマと大豆を一緒に食べると一層効果的です。味噌はその大豆が発酵の力でさらに栄養豊富になった食品ですから、ゴマと味噌は最強のコンビともいえるのです。

ゴマは必須アミノ酸の他に、タンパク質やセサミン、鉄分、ナイアシンやビタミンB群など多様な栄養成分を含みます。ビタミンB1は糖質の代謝にも役立ちます。近年注目されている成分「セサミン」は、強い抗酸化力を持ち、体内の酸化を防ぎます。肝臓の活性酸素を取り除いて細胞が傷つくのを防止します。またセサミンは女性ホルモンと同じような働きをするので、女性の不調の元である更年期の症状や生理不順の緩和といった効果にも期待ができます。

ふだんの味噌汁に、よくすったゴマや練りゴマをたっぷり加えると栄養豊富でとてもおいしいですが、食卓にミルをおいてすりごまをさっと一振りするだけでも一味も二味も違った味噌汁を楽しむことができます。ぜひお試しください。

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レシピ「夏野菜とゴマの味噌汁」

これからが旬の夏野菜。フレッシュな味わいを楽しむには、だし汁で煮込む以外に、焼いたり蒸したりして後から加えるという作り方があります。

<材料>2人分
だし汁 360cc
味噌 大さじ2弱
トマト 小2個
ズッキーニ 4切れ
ナス 4切れ
ミョウガ・シソなど 適量
白ゴマまたは金ゴマ 大さじ1くらい
<作り方>
①トマトは上部にフォークでミシン目を入れて、220℃くらいのオーブンで焦げ目がつくくらいまで焼く。ズッキーニ、ナスも輪切りにしたものを一緒に入れて、火が通ったらトマトより先に取り出す。
②味噌と炒ってすったごまをよく混ぜておき、だし汁に溶き加える(だし汁を冷やしておいてもよい)。
③器に野菜を盛り、②の味噌汁を注ぐ。

手作りパン派におすすめ!
「小暑」のとうもろこしぱん【シリーズ:二十四節気を楽しむぱん】
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