【ぱんと郷土料理と】ゴーヤーチャンプルー(沖縄)

【ぱんと郷土料理と】ゴーヤーチャンプルー(沖縄)

ぱんと郷土料理と

「どこの生まれですか」そんな問いのむこうに思い浮かぶもの、それは日本各地の食卓。情報網や物流が発達して、各地の食べものを知り、取り寄せることがかんたんにできるようになった今でも、まだまだ知られていない郷土料理があります。その土地ならではの食材を、そこに伝わる知恵と工夫で調理した、懐かしい香りのする料理の数々。ここでは、そんな郷土料理をパンと一緒に味わう旅をしてみましょう。意外な組み合わせとおいしさに出会えるかもしれません。

今回ご紹介するのは「ゴーヤーチャンプルー」。「ゴーヤー」は沖縄の呼び方で、和名では「ツルレイシ」と言います。その強い苦みから「苦瓜」と言われることも。熱帯アジア原産で、防疫の関係で1990年までは沖縄や南九州でしか栽培されていなかったのですが、近年は全国的に見られるようになりました。酷暑の夏でもぐんぐんつるを伸ばして葉が生い茂るので、グリーンカーテンとして楽しむ方も増えています。

ビタミン類、特に野菜の中では加熱に強いビタミンCを多く含むため、夏バテ解消にはもってこいの食材です。卵や肉と炒めたチャンプルーは、苦みを和らげる食材との組み合わせがおいしく、沖縄料理と言えば「ゴーヤーチャンプルー」、沖縄へ行ったことがなくてもこれだけは食べたことがある、という人も多いことでしょう。

もう一つ、特徴的な食材が「スパム」。アメリカで盛んに食されている缶詰のランチョンミートです。戦後長くアメリカの占領下にあった沖縄には、アメリカの食文化が色濃く反映されています。豚肉を使用したバージョンもありますが、より沖縄風を楽しむのであれば、スパムがおすすめです。

今回はちょっとアレンジを加えて、甘くないフレンチトーストとあわせてみました。この甘くない一口フレンチトースト、パンが余ったらまとめて作っておくと、サラダやハム、ウィンナーなどの付け合わせとして朝食などに便利です。焼きたてがおいしいですが、冷凍保存しておいたものを温め直してもおいしいです。


こちらがポピュラーなゴーヤーチャンプルー

おすすめのぱん「白神ソフトフランス」

白神山地の残雪とブナの葉をイメージしたパンです。素材のおいしさを最大限に引き出した製法で作り、白神こだま酵母の特徴が最もよく出ています。原材料は国産小麦粉、国産きび砂糖、白神こだま酵母、食塩のみ。甘さはごく控えめで味噌汁や煮物といった和食にもぴったり。シンプルなのにふわっと柔らかで食べやすいので、どなたにでも喜んでいただける味わいです。

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レシピ「ゴーヤーチャンプルー」

ゴーヤーは今が旬!スパム以外に豚肉、ツナ缶などなんでもよく合います。ゴーヤーとありあわせのものをチャンプルーする(まぜこぜに炒め合わせる)だけで、あっという間に沖縄風に。甘くない一口フレンチトーストはいろいろな料理の付け合わせとしてもおいしいです。

フレンチトースト入りバージョン
<材料>2~3人分
ゴーヤー 1/2本
豆腐 1/2丁(150g)
卵 1個
スパム(豚肉など) 100g
塩 小さじ1/2~
サラダ油 大さじ1
パン 1~2切れ
牛乳または豆乳50cc

<作り方>
①卵と牛乳を溶きほぐし、塩ひとつまみを加える。パンは2cm角くらいにカットして漬け込んでおく。
②ゴーヤーは縦半分に切ってワタをとり、薄くスライスする。スパムは食べやすい大きさに切る。
③フライパンにサラダ油をひき、①のパンをこんがり色がつくまで焼いていったん取り出す。
④③のフライパンにゴーヤーを入れてよく炒め、スパム、豆腐を加えて炒め、塩で味を調える。③で焼いたパンを戻して合わせいためてできあがり。
※普通のゴーヤーチャンプルーを作る場合は、ゴーヤー、スパム、豆腐を炒めて最後に溶き卵を加えて、塩で味を調えます。

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