オリーブオイルやチーズを足すだけ?パンに合う味噌汁ってどんなもの?

オリーブオイルやチーズを足すだけ?パンに合う味噌汁ってどんなもの?

「パンと味噌汁って合うものなの?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。味噌汁は伝統的な日本食、パンは洋食というイメージがあるだけに、パンと味噌汁を組み合わせることは珍しいのかもしれません。しかし、味噌汁のだしや具材の選び方によっては、パンに合う味噌汁作りができるのです。今回はパンのおいしさをより引き立てる味噌汁の作り方や、味噌汁に合うパンの種類についてご紹介します。

だしを工夫して、「ミソスープ」を作ろう

和食、というイメージの強い味噌汁ですが、だしをひと工夫するだけでパンに合う「ミソスープ」に変身します。

洋風の「ミソスープ」に仕上げてみたいなら、だしにオリーブオイルを少し混ぜましょう。たったそれだけの工夫で、味噌汁にオリーブオイル独特の味わいが加わります。

また、チーズなどの乳製品をブレンドすることも、パンに合う味噌汁作りの基本です。乳製品ならではのまろやかさが味噌汁にほどよいコクをもたらし、和風とも洋風ともいえない絶妙な風味をプラスします。

適度な酸味を楽しみたい方は、だしをトマトベースにしましょう。トマトの主な旨み成分であるグルタミン酸は、味噌に含まれる旨み成分と同じなので、不思議な調和が生まれます。トマトの酸味が味噌汁のまろやかさとほどよく中和され、さまざまなパンに合う味へと変化します。トマトベースのだしに、具材としてトマトを加えれば、「まるごとトマトミソスープ」を作ることも可能です。

パンに合う味噌汁の味付け方法

一般的な味噌汁をそのままパンと合わせると、味噌汁のしょっぱさとパンに含まれる塩分がケンカをしてしまいます。パンと味噌汁でおいしさの相乗効果を狙うには、味噌汁にじゃがいもやチーズなどのクリーミーな食材を加えましょう。クリーミーな食材を入れることで味噌汁の塩分がまろやかになり、パンと味噌汁のお互いの良いところが存分に引き立ちます。

味噌を控えめにして塩で補うように味付けをすると、よりスープに近づくためパンによくあう味になります。カレー粉を加えたスープカレー風味噌汁も意外なおいしさです。

味噌汁に合うパンの種類

味噌汁に合うパンは、塩分がそれほど強くなく、ほのかな甘みも感じられるタイプでしょう。例えば、米粉で作られている米粉パン。米粉パンは、もっちりとした食感でほのかな甘みやお米の味もするため、味噌汁に合う種類のパンといえます。米粉パンにしょうゆをつけてトースターで軽く焼くと、より和風に近づくため、味噌汁とも相性抜群です。

また、ベーグルコッペパン、バゲットなどのプレーンタイプのパンも味噌汁に合うでしょう。プレーンタイプのパンは、味の濃い味噌汁とも違和感なく食べ合わせることが可能です。

チーズチーズをトッピングしたパンや、クリームチーズをフィリングにしたパンは、そのまろやかな味わいと味噌汁がぴったりマッチします。

そして、意外に思われるかもしれませんが、カレーパンも味噌汁に合います。ただし、辛口のカレーパンだと味噌汁の風味をなくしてしまうため、できるだけ甘口のカレーパンを選ぶのがポイントです。また最近では「味噌汁に合うパン」コーナーを特別に設けているパン屋さんもあるほどで、和食の味噌汁と洋食のパンを組み合わせるという、食の面白さを知るきっかけになるでしょう。

おわりに

日本の伝統食である味噌汁も、工夫次第ではパンにぴったりの「洋風ミソスープ」に変身させることができます。また、塩分の薄いパンであれば味噌汁とも相性が良いため、楽しみ方はさまざまです。

最近では、味噌汁に合うパンを教えてくれるパン屋さんも増えているため、お店の方に相談してからパンと味噌汁を一緒に試すのも良いでしょう。