「立春」のうぐいす揚げぱん【シリーズ:二十四節気を楽しむぱん】

「立春」のうぐいす揚げぱん【シリーズ:二十四節気を楽しむぱん】

二十四節気を楽しむ 一膳の手まるめぱん

1年を太陽の動きに合わせて24の期間に分け、季節を表した「二十四節気」。太陰太陽暦(旧暦)では季節を表すために用いられていました。
「じゃぱん」では二十四節気(にじゅうしせっき)を区切りとし、その時期に旬を迎える食材を使った「手まるめぱん」を連載でお届けします。
シンプルなレシピでつくる、手のひらサイズの手まるめぱん。日本の四季を感じる日本ならではのパンを、気軽に楽しみませんか?

「立春」2月4日

旧暦では「立春」は一年の始まりでした。八十八夜や二百十日など、季節の節目は必ず立春を起点にしています。日の出が徐々に早くなり、一日の長さが伸びて、梅の花が咲き、鶯が鳴き始めます。寒さの中にも春の兆しが感じられるころです。

「立春」が始まりとすると、その前日は「節分」。豆まきをし、邪気を払って新しい年を迎える行事です。
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「立春」のうぐいす揚げぱんのつくりかた

今回は初めて揚げぱんに挑戦してみます。こどもの頃に給食で出てきた懐かしいきなこ揚げぱんを、春の和菓子である「うぐいすもち」に使われるうぐいすきなこで作ってみます。うぐいすきなこは青大豆を炒って挽いたものです。

シンプルで簡単!手のひらサイズのパンは1カップの小麦粉で。

ふつう手ごねでもホームベーカリーでも、1斤の食パンを焼くには300g前後の小麦粉を使います。でも一人暮らしではちょっと多いし、発酵にも時間がかかりそう…と思う方、1カップ=100gの小麦粉で小さな「手まるめぱん」を作ってみませんか?今回は小さめに丸めた生地を揚げてきなこをまぶしました。

<材料>6個分

  • パン用小麦粉(強力粉)1カップ(100g)
  • 塩 小さじ1/4
  • 砂糖 小さじ1
  • 白神こだま酵母 小さじ1/2
  • 揚げ油(サラダ油など)適量
  • うぐいすきなこ 大さじ2
  • きなこ用の砂糖 大さじ1

※お使いになる小麦粉によって水分量が変わります。詳しくは小麦粉の商品説明書にてご確認の上、当レシピをご参照ください。

<作り方>

  1. 白神こだま酵母は、35℃くらいのぬるま湯小さじ1に浸して5分ほどおく。
  2. 小麦粉に塩、砂糖を混ぜておく。①の酵母と25g前後のぬるま湯、②をあわせて、手のひらで温めながら捏ねていく。
  3. 乾燥しないように大きめのボウルなどに入れて30℃前後に保温し、大きさが2.5倍、指でおして生地が戻ってこなくなるまで発酵させる。
  4. 生地を6等分にして10分ほど休ませる。丸めて成形したら30分ほど温かいところで発酵させる。
  5. やや低めの中温、170℃くらいの揚げ油で5分くらい表面がきつね色になるまで揚げる。
  6. 揚げ油をよく切って、砂糖を混ぜたうぐいすきなこをまぶす。

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おわりに

ちょっと手間はかかりますが、さらに小さく作って一口揚げぱんにするのも楽しいです。バターやクリームが入っていない生地の揚げぱんは、時間がたつと固くなるので揚げたてのうちに食べましょう。大豆が苦手な方は、砂糖だけをまぶしてもおいしくいただけますよ!